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「里親に関してどのような印象をお持ちでしょうか?」
里親に関してのアンケートをとったところ
“里親は必要だと思うが、血のつながらない子どもを預かることは大変だと思う”
が1位(68.4%)でした。
※都民の意識調査(令和元年度 東京都里親制度に関する都民・企業向け調査について 東京都福祉保健局 (tokyo.lg.jp))
https://www.fukushihoken.metro.tokyo.lg.jp/kodomo/satooya/seido/hotfamily/satooya/satooya_tyosa.html
経済事情や虐待により保護された子どものために、近年里親制度が注目されています。
「里親制度は必要」と考える人は多数いますが、自身に置き換えるとなかなかポジティブに捉えられないのが現状のようです。
具体的に、どのような場面で大変と感じるのでしょうか。
今回は3点ご紹介します。
いざ子どもを育てるとなると、養育費以外にも生じる費用が思い浮かびます。
例えば、夫婦共働きのため子どもを保育園に預ける場合の保育料がかかる。
あるいは家の間取り的に子供の生活スペースがなく、改築が必要…といった部分です。
しかし里親制度は社会で子どもを育てる制度なので“里親手当”というものがあり、行政から経済的なサポートがあります。
必ずしも全額を補填できるというわけではありませんが、経済面での大きな支援となっています。
▼参考サイト
→潜在的な里親候補者は100万世帯!なぜ、里親・養子縁組制度が日本に普及しないのか?(日本財団ジャーナル編集部)
同じ“子育て”でも、里子と実子とではそれぞれ異なる悩みが生じます。
例えば、“里子には実親がいるケースがほとんどで、実親との関係に気を遣わなければならない”というもの。
こうした里親特有の悩みがあったとしても、相談できる相手が周囲にいないのです。
里親にとって一番身近な“母”といえば里親自身の母ですが、里子を育てた経験がないためなかなか同じ目線でアドバイスをもらえることがありません。
悩みを相談できる相手が身近にいないというのは、里親にとって大きな精神的負担となってしまいます。
里親が子どもを育てるとなった場合に、里親を支援するための社会的体制が整備されていない点です。
子どもを育てる責任は、もちろん親のみにあるものではありません。
お年寄りの年金が我々の税金から支払われているように、社会全体が全ての子どもの生活を援助する責任があるはずです。
しかしながら、現状は全く異なるものです。
残念ながら里親制度への知識理解もなければ、協力体制も整備されていません。
子どもに関する虐待や殺人事件が増加している今こそ、緊急性をもち対処すべきです。とはいえ、深堀をしていくと、児童相談所の職員が不足しており、自治体の里親研修制度や支援体制の整備にまで手が届かないという話も耳にします。
完全に整備されるまでにはもう少し時間がかかりそうです。
“里親は大変”と考える人の多くは、里親について触れる機会がなく、知識理解がないため想像が一人歩きしているということに起因していることがわかりました。
しかしそれは認識違いであることが多く、支援は十分ではないものの里親を支える制度は多く存在しています。
里親制度に興味をお持ちの方は、これを機にぜひ検討してみてください。
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