© ONE LOVE All Rights reserved.
里子が暴れる、部屋をちらかす・・・
「わざと困らせている?」と思う行動の原因、ひょっとしたら「愛着障害」かもしれません
愛着障害はなぜ、どのように起こるのでしょう?
愛着障害とは、養育者との愛着が形成されず、情緒面や対人関係に問題があらわれることをいいます。
乳幼児期に養育者ときちんと愛着を築くことができないと、
・過度に人を恐れる「反応性アタッチメント障害(反応性愛着障害)」
または、
・誰に対してもなれなれしい「脱抑制型愛着障害」
といった症状があらわれることがあります。
・他人に対して同情的でない
・混乱を起こしやすい
・ひどく黙り屋か、ひどくおしゃべりである
・無遠慮である
・仕事にあきっぽい
・うそをつく
・衝動的
・かんしゃくを起こしたり、すねたりする
・忍耐強くない
・すぐに泣く
・しつこい
・不注意である
・気が散りやすい
・破壊的
・消極的
・自分を傷つける
一般的に愛着障害は、『・・・身体、知性、社会性の目覚しい発達を遂げる最初の1年は、赤ちゃんにとって大人への信頼を学ぶ大切な時期でもあります。赤ちゃんが自分の要求を泣くことで知らせ、親がその泣き声を聞き分けて、要求を的確に満たすこと-例えば授乳、抱いてあやす、オムツを替えるなど-で、満足感・幸福感を経験し、その人を信頼すること(愛着の絆)を学びます。泣いても放置されたり、複数の大人がいつも違った対応をすると、感情をつかさどる脳神経回路が強化されず、人間関係に無関心になり、良心や社会性が育ちにくくなることがあります。これがいわゆる愛着障害と呼ばれる症候群です・・・』(厚生労働省雇用均等・児童家庭局家庭福祉課監修「子どもを健やかに養育するために」から)、といわれています。
(引用:埼玉県里親会 ホームページ)
人によっては他人や動物、物などに対してひどい言葉や暴力、虐待、破壊行為を行ったり、自分自身に怒りの矛先が向いて自傷行為や過食症などの摂食障害になることもあります。
怒りの矛先は問題そのものでなく、相手を精神的・身体的に痛めつけることに向けられます。
NHKが里親家庭に行ったアンケート調査によると
「養育で困っていることはあるか」と尋ねたところ、80.6%が「はい」と答えました。
どんなことに困っているか複数回答で聞いたところ、子どもの行動について「基本的生活に難しさがある」が最も多く52.5%、次いで「愛着障害が見られる」が50.9%、「ばれるようなウソをつく」が39.7%でした。
(居場所のない子どもたち(NHK)より)
里親には守秘義務があるため、里子の情報を口外することは許されません。
まして、SNSなどで公開すると児童相談所から措置解除(里子の養育を取りやめる)される可能性もあります。
ありのままに悩みを吐き出すことにも躊躇する・・・。
だからこそ、
クローズの場所で安心安全な環境で悩みや葛藤を話しています。
その場所がオンライン里親会です。
【ONE LOVEオンライン里親会】
■里子 A の 成長過程分析 と社会的支援の 必要性
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jssw/47/1/47_KJ00004388601/_pdf
■被虐待・愛着障害・発達障害・精神障害、非行などにより養育が困難な子どもとの措置変更による離別を体験した里親夫婦の体験とその背景
https://core.ac.uk/download/pdf/229866025.pdf
■家族として生活することの意義についての一考察―里子と親子関係を築けなかった経験を持つ里母の語りから―
https://www.u-bunkyo.ac.jp/center/library/image/kyukiyo10_049-068.pd
■家庭養護推進の波の中で――里親たちの「家族」実践と「愛着」概念
http://www.hmt.u-toyama.ac.jp/socio/lab/sotsuron/17/kataoka.pdf
https://www.keiwa-c.ac.jp/wp-content/uploads/2014/10/veritas21-09.pdf
■愛着障害と発達障害の特性のある幼児の支援について
https://lib.ksu.ac.jp/search/kiyo51-2/kiyo-51-2matsuda,ikawa,higuti.pdf
■平成三十年度研究報告書児童虐待に関する文献研究わが国の児童福祉領域におけるアタッチメントに関する理論の系譜
http://www.crc-japan.net/contents/guidance/pdf_data/h30jidougyakutai.pdf
里親の一時的な休息のための公的な援助のことを、「レスパイト・ケア」とよんでいます。
子どもを連れて行けない外出などで養育できないときや、一時的に休息が必要なときなどに、子どもを施設や他の里親に預けることができます。無理せずに担当職員に相談しましょう。少しの休息でまたがんばろうと思えることもあるのではないでしょうか。
“心の支え”となるコミュニティ
ONE LOVE オンライン里親会は、里親が抱える日々のつらさやしんどさ、喜びを共有できるコミュニティとしてすべての里親をサポートします。
オンライン里親会は、無料で参加いただけます
メンバー登録をするはじめて知った里親の方へ
ONE LOVE オンライン里親会とは里親や次世代の子どもを支えたい方へ
寄付で支える