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生育環境、生い立ち、さまざまな、問題が絡み合って里親家庭へやってくる里子たちに寄り添う里親の葛藤。「里親をやめてしまおうか・・・」そんな思いがよぎった時、少し立ち止まってぜひ読んでみてください。
子どもが委託されてる場合「委託解除」となります。
児童相談所や里親支援機関等は、子どもへの必要な支援を検討します。
児童相談所は委託解除に至る過程での混乱や分離による傷つきへの対応として、児童相談所の児童心理司による支援も含め、委託解除の理由や今後の生活について丁寧に説明し、子どものケアを行います。
同時に、里親に対しては、委託解除の理由等について丁寧に説明するなど、養育がうまくいかなかったことへの傷つきや、喪失感等へのケアを行います。(具体的に何をするかは明記されていません)
不調の原因が里親自身にある場合、子どもにある場合、双方に原因がある場合、双方とも努力したがやむを得なかった場合もあるので、子ども、里親のそれぞれに対して一緒に振り返ります。
“里親”という神格化、周りに話を聞いてもらえる人がいない、気持ちをわかってくれる人がいないなど孤立することによってストレスがたまっていったという里親さんの話をお聞きしました。
「他人のこどもを育てるなんてえらいですね」
「自分がやりたくてやってるんだから、わかってたことじゃないの?」
「あなたがなりたくて里親になったんでしょ?」そんな風に言われたこともありました。
里親は守秘義務もあるし、だからと言って児童相談所の担当者にいちいち言うのも・・・。みなさん忙しいので。
「私が我慢すれば済むこと」そう思ってひとりで抱え込むようになってしまいました。
里親へのサポートは絶対に必要なことですが、行き届いてはいないのが現状です。
自分が弱いのではなく、福祉の在り方や里親制度が脆弱なせいで、里親が苦しむことがあるという点を、心に留めて下さったら嬉しいです。
これまでに預かってきた子どもたちは年齢も背景もさまざまです。
ひとりどうしても委託解除した子どもがいました。辛くて、情けなくてもう里親やめてしまおうかと思ったことがありました。でも夫から「里親をやめるという選択肢は捨てよう」と言われたんです。「何があっても絶対に里親はやめないと決めて、子どもたちや里親たちにとっていいことをしよう」と。里親をやめるかやめないか、じゃなくて「子どもたちにとっていいこと」はなにか。研修で聞いた「子どもの権利条約」のことが思い出されました。「私たちが里親をやめることは子どもたちにとって良いこと?」そして「里親さんにとって良いこと?」そう考えるともっとできることがあるねと再び立ち上がれました。いろんな勉強会に参加したり里親会にどんどん参加したり、全国里親会で各地の里親さんとつながったことは大きかったですね。身近にはいないけど全国にはいる!それが大きな支えになりました。
(里親Sさん談)
今、国も里親や支援機関、関係機関が一体となって子どもの養育を行う「チーム養育」を推進しています。里親さんだけが子どもの養育を担うのではなく、チームで育てる。
こんなことが推進されています。
里親家庭に対し、一時的に子どもを預かるサービスの利用による負担軽減や子どもを養育するために必要な費用を補助。
令和2年度予算における拡充内容
○ フォスタリング機関の体制整備
・ 24時間の相談体制及び緊急対応体制を整備
○ 里親家庭への支援の充実
・ 里親委託前の交流期間の一般生活費等の補助
・ 2人目以降の里親手当の拡充 等
出典「社会的養育の推進に向けて(令和2年10月)」
全国里親仲間が養育里親特有の悩みをブログに書いています。
悲しみも喜びも綴った内容です。
同じ養育里親さんの活力になれば嬉しいです。
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