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里親をやってみたいけれど、本当にできるんだろうか?
里親を考えておられる方が一度は不安に思うことだと思います。
子育てをしたことがないけれど、大丈夫なんだろうか?
先輩の里親さんは、うまくいっているのだろうか?
里親をし始めたとき、また里親を検討しているときに、「後悔したらどうしよう」という不安を解消する記事です。
一旦里親として子どもを預かってから、「後悔する」ってどんなときが予想されるでしょう?
このような感じのことではないでしょうか?
実際の先輩里親さんの声を聞くことで、不安が解消したりすることもあるかもしれません。
子どもを依託した里親さんは、最初はどんな感じだったのでしょうか?
堺市里親支援機関 子ども家庭支援センター清心寮リーフ 里親体験談のコラムでも、こんな声があります。
(堺市里親支援機関の、養育里親のNさん)
> 委託前後の1か月位は、いつでも私にコアラの様にくっついていて、トイレの中まで一緒でしたが、本当に大人しく、なんて育てやすい子なんだろう!なんて思っていました。
その後は、徐々に私からも離れられるようになり、自分の要求を伝えようとしたり、我を出す場面も見られ、我が家にも慣れてきてくれたなぁ~と喜んでいたら、
赤ちゃん返り・大人の嫌がる行動をとるなど何度か試し行動を繰り返している内に、いつの間にか遠慮なく言い合いの出来る親子関係が築けて来た様に思います。
馴染みのある施設の先生方やお友達と離れ、たった一人新しい生活に入るのだから私達大人が試されて当たり前なんだと思います。
今でもたまに赤ちゃん返りなどをする時もありますが、どんと受け止め、以前の様に気を遣う事もなくなってきました。
注意すべきことは、注意をし、Mちゃんもそれを素直に受け止める事が少しずつ出来るようになってきています。
(引用元:堺市里親支援機関 子ども家庭支援センター清心寮リーフ 里親体験談より )
家庭によっていろいろな場面があるようですが、おりこうさんをして演じている時期から、安心するにともないわがままが出てきたりすることも多いようですね。
でも、これらは「子どもらしさがやっと出てきた」と喜ばしいことでもあるようです。
横浜市の里親家庭・縁組家庭・ファミリーホーム「こどもみらい横浜」のコラムでも、こんな声があります。
(中高生を多く預かった経験のある、養育里親の鈴木さん(仮名))
> 最初の頃は、にこやかな表情を見せてくれず、親子の関係が築けるかという不安がありました。
試し行動もあり、例えば食事に関して、短期外泊の際は出たものは好き嫌いなく食べていましたが、ある時から好きなものはこちらが心配するくらい食べ、嫌なものは食べる努力をせず、お菓子を求める行動が出始めました。また、一人になることを嫌がり、里母には四六時中離れず、トイレまで着いてくる行動や、碁石を片付けてもばら巻く繰り返し行動もありました。
平日接点が少なかった里父との関係では、嫌がらせをしているのではと思うくらい、逆のことを言って困らせ、一緒に行動することを嫌がるなど、母親とは別の悩みもありました。
半年が経った頃に、お風呂場で子供にお父さんとあまり言ってくれなかったのは何故怖かったの。と聞いたことがありました。
子供からは、
「僕にはお母さんしかいないと思っていたの。」
という想定外の言葉が返ってきました。
これを機に里父は、今まで以上に関わりを深める事とし、週末の入浴や自転車乗り、プールやスキーに出掛け、勉強を見ています。またパパ会では育児の相談をしながら頑張っています。
(引用元:こどもみらい横浜 体験談 里子を受け入れての五年間より)
こんな風に、どの家庭もケース・バイ・ケースで、悩みもあれば、様々な家庭のかたちがあるようです。
奈良で里親として今までに10人ほどの子どもたちを預かってこられた養育里親の山田さん(仮名)は、このようにおっしゃっています。
> 確かに、しんどい時も多いのですが、里親を一度もやめようと思ったことはないんです。
子どもを育てていく中で、ふとした子どもの表情や言葉に、楽しさややりがいを感じる瞬間があります。その気持ちが忘れられない。そこからまだやりたい、という思いが湧いてくるんです。
しんどいけれども、しんどい時もコツコツ今できることを続けていると、良かったと思う瞬間がどこかにあるんです。だからやめられない。
自分が得ているものの方が大きいなと感じることも多いです。
しんどさを越えたからこそ自分にとって財産となる経験をすることができた、それは里親をやっていなかったら感じられなかったものだと思うんです。
我が子の子育てもしてきましたが、もっとたくさんの子どもたちの成長に関わることができました。
里親をしているからこそ経験できることだと思っています。
それでは、「後悔したらどうしよう」というお悩みのために、
実際にたくさんの里親さんの声を聞いておられ、
奈良県からの委託を受け、里親支援をおこなっている、
の阪口さまにお話を伺いました。
「里親になって後悔している」という声は、私たちとしては聞いたことがありません。
もちろん、子育ては、楽ではありませんし、小さいうちはイヤイヤ期もあります。時間も、労力も、お金もかかると感じることもあるかもしれません。
けれど、それ以上に、里親さんにとって、「子どもを育てるという喜び」が大きいのだろうなと考えます。
里親さんは、一人ではありません。先輩里親も里親仲間もいますし、私たちのような里親さんの養育を支援する機関もあります。
子ども達の明るい未来に向かって、里親として一緒に歩んでみませんか?
実際に多くの里親さんの声を聞いてと接してこられた専門家の方に、このように言っていただけると、とても安心しますね。
「奈良県里親支援機関 児童家庭支援センターてんり」さんは、奈良県の里親会とも連携し、「おしゃべり広場」などのサロンを開催しています。
そこでは、気さくに
「夕ご飯を食べるのが遅くてね…」「こんなことがあったんだけどどう思いますか?」
など、ちょっとした悩みを話せる場であるそうです。
奈良に限らず、お近くの施設でこういったサロンに参加する。
オンライン里親サイトに登録し、いつでも気軽に交流して質問する。など、横のつながり、連携を大切にしていきましょう。
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