今月のマンスリーリレーコラムを担当させていただきます、長野県上田市にありますうえだみなみ乳児院のフォスタリングチームです。よろしくお願いします。
日本こども支援協会様からお話しを頂き、私たちの取り組みを紹介する機会をいただけた事に感謝申し上げます。
計４回のコラムの中で里親支援事業の取り組みや活動についてお伝えできればと思います。第１回目は里親ソーシャルワーカー大川が担当させていただきます。

　うえだみなみ乳児院は、社会福祉法人敬老園が運営している定員9名の施設になります。
6階建ての複合施設の中にあり、建物内には乳児院の他に有料老人ホームと認定こども園が設置されているため、子どもから高齢者まで、世代を超えた関わりがあります。

　平成23年3月の開設以降、施設養育を中心に取り組んできました。
私も保育士として5年間子どもを養育してきましたが、子ども達は集団生活、職員は毎日交代勤務になるので、子どもと一対一の関わりを大切にしたいと思っていてもなかなか時間をとってあげる事が難しい現状がありました。
大人との関わりを求める子ども達ですが、集団養育のためその要求に応えてあげられない事もあり、施設養育の限界を感じる部分がありました。

　そんな中平成28年児童福祉法が改正され、就学前の子どもについては「家庭と同様の養育環境」で養育されることが原則と明記されました。
また新しい社会的養育ビジョンを受け、うえだみなみ乳児院職員一同、何が子どもの最善の利益なのか話し合いを重ねました。施設の状況を子どもに合わせてもらうのではなく、子どものニーズを最優先に考えた取り組みを行わなければならないと考えました。
子どもにとって、特定の大人にいつも見守られて安全安心に生活できる環境は「家庭」であり、子どものこころとからだの発達にとても大切であると感じています。

　そこで、うえだみなみ乳児院は施設で生活する子どもを減らし、質の高い養育・ケアを提供できる養育者と一緒に家庭で生活する子どもを増やしていくために、里親支援事業の取り組みを始めました。
　次回の第２回目は、「リクルートについて」お伝えします！お楽しみに(^^)/