長野県上田市のうえだみなみ乳児院フォスタリングチームです。
第1回、第2回をお読みいただいた皆さま、今回初めてお読みになられる皆さま、ありがとうございます！
第3回目は「フォスターホーム（養育里親）の登録前から、委託後の支援について」ご紹介させていただきます。
里親支援専門相談員の桐山が担当させていただきます。
最後までお読みいただけましたら幸いです(^^)

　様々な事情で自分の生まれた家庭で生活できない子どもを、一定期間ご自分の家庭に迎え入れて、私たちと一緒に、子どもに寄り添いその成長をサポートする養育里親を『フォスターホーム』とお呼びしています。
　うえだみなみ乳児院がある、上田市周辺の8市町村（上田市、佐久市、小諸市、東御市、坂城町、立科町、長和町、青木村）が支援対象地域になります。

　フォスターホーム（養育里親）になるまでの流れは、長野県の里親登録の流れに沿いながら、独自のトレーニングを実施しています。

① お問い合わせをいただいた方に資料を送付します。
② 希望された方に、里親リクルーターがガイダンスを実施します。
③ ソーシャルワーカー2名で家庭訪問をさせていただき、フォスターホームになろうと思ったきっかけや動機、ご家庭の状況などお聞きします。
④ 県で開催している基礎研修を1日受講していただきます。
⑤ 児童相談所に行っていただき、里親担当者と顔合せをします。
⑥ 独自の研修である、フォスターホームトレーニングを受講します。テキストをもとに全3回の研修になります。
⑦ 県で開催している登録前研修を連続2日間受講します。里親養育に必要な制度や知識を学ぶ研修になります。その後、施設実習を乳児院と児童養護施設で3日間行います。
⑧ 市町村と児童相談所、ソーシャルワーカーが家庭訪問をさせていただき、同居家族の面接や住環境の確認をします。
⑨ 里親審査部会で、里親としての適否を県が審査します。
⑩ 認定となりましたら、県の養育里親登録後、フォスターホーム登録となります。

以上がフォスターホームになるまでの流れになります。
この流れの過程では、全てソーシャルワーカーも同席させていただき、一緒に寄り添いながら登録に向けています。

　私たちは、フォスターホーム登録前から委託後まで継続したサポートをしています。
委託されたご家庭へは、心配や不安が少しでも軽減されるように、家庭訪問を繰り返し行い支援にあたります。
　私たちは「地域で子どもを育てる」ため、養育家庭で暮らす子どもの育ちを、児童相談所等の福祉や、教育、心理、医療等の専門家や機関と協働し、子どもの最善の利益のため、チームで支えていきます。毎日が明るく、あたたかい環境でいられるように、困りごとや心配ごとなど、一緒に考えています。

　コロナ禍で家庭訪問ができない時には、フォスターホームさんも里子さんも不安にならないよう、電話やメール、LINEのやり取りだけでなく、テレビ電話やオンラインを活用して実際にお顔を見ながらお話しを伺いました。
　未委託のご家庭には、定期的に家庭訪問や電話連絡をし、ご家庭の状況や変化等を聞かせていただき、研修等のお誘いをしています。

　そして、フォスターホームの交流会を開催しています。
　昨年は、夏にバーベーキュー会、冬はクリスマス会を行ないました。フォスターホームさん同士で、子どもの様子を話し合ったり、様々なことを相談したり、情報交換をしています。
子ども同士の交流もあり、フォスターホームさんが中心になって交流をし、支え合う場所になっています。

　私たちは、登録前から委託後まで継続したサポートをすることで、フォスターホームさんが相談しやすい体制づくりをしています。
　子どもが地域社会で見守られながら安心して生活することが出来るよう、里子さんとフォスターホームさんのサポートにあたりたいと思います。

　次回最終回は、「研修について」お伝えします！お楽しみに(*^_^*)