© ONE LOVE All Rights reserved.
こんにちは!はじめまして‼
佐賀県児童相談所里親班の平野福祉司よりONE LOVEコラム連載のバトンを受けました。
本年6月より佐賀県の里親養育包括支援事業の委託を受けました佐賀県里親支援「こねくと」です。
佐賀県里親養育包括支援事業は、社会福祉法人慈恵会傘下の乳児院みどり園が主体となり、児童養護施設聖華園との2園協働にて実施しております。
「こねくと」とは、繋ぐ、結びつける、接続するという意味で、実親・里親・子どもたちが安心して生活していく中で、里親支援者と里親を取り巻く地域の皆さまが繋がり、みんなで結束し育てていこうという願いが込められています。
「こねくと」は佐賀県のほぼ中央に位置する佐賀市内の一戸建て(借家)を拠点に活動しています。
委託事業内容は
① リクルート事業:里親制度等普及促進
② 研修・トレーニング事業:基礎研修、登録前研修、施設実習、里親スキルアップ研修
③ 里親委託推進等事業(未委託へのアセスメント、訪問支援:未就学児と里親との調整)
※毎週水曜日開催の里親担当者連絡会では、児童相談所里親班、各児童福祉施設の里親支援専門相談員(以下呼称:里専)、及び「こねくと」が参加し、マッチング→委託→家庭訪問、里親制度普及啓発、各研修などの情報共有をしながら全員で取り組んでいます。
※毎月1回開催しているファミリーホーム協議会定例会は、養護施設聖華園が事務局
となって開催・支援しております。
この定例会には「こねくと」も参加し、ファミリーホームの相談対応もしています。
また、実親面会支援(主に土・日)、レスパイトも行っており、それぞれの気持ちに寄り添いながら丁寧に携わっています。
他にも、里専の打ち合わせや、新型コロナウイルスの影響で延期になっていますが、里親会サロンや特別養子縁組の会等も開催予定です。
「こねくと」センター長は、乳児院園長:堤が兼務しておりスタッフは3名。
リクルート担当:野口(元乳児院里専)。
里親トレーナー担当:横田(元乳児院職員・FSW・個別対応)。
里親等委託調整担当:武藤(元児童相談所里親委託推進員)が専任。
保育士、幼稚園教諭、保健師、看護師、小学校教諭、特別支援学校教諭、社会福祉士、介護士等の資格を活かし、産前産後から介護にいたるまで、里親の悩み相談にも柔軟に対応できるところは強みでもあります。
1階は事務所+憩いのスペース(来客対応)、2階は相談室、親子交流室2部屋あり、家庭的な雰囲気で育児中の里親子や未委託里親さんが遊びに来てくださいます。
時には家族みんなで遊びにこられることもあり、一緒に子どもの成長を喜ぶこともあれば相談を受けることもあります。日々業務に追われている私たちにとって来訪はほっこりとした癒しの時間になっています。
今年は、新型コロナウイルス感染拡大で里親制度普及促進においてはティッシュ一つにおいても渡す側、受け取る側に感染リスクが伴いどのように啓発していくか皆さまも躊躇されていたことと察します…
佐賀県では、感染状況が落ち着き始めた7月から間接的な啓発を始めました。県内の郵便局8か所にリーフレット、ティッシュ、絆創膏をひとまとめにした袋を自由に取っていただく方法で設置しました。
設置された場所によりばらつきはありましたが、出入口付近においては手に取りやすく残数0と嬉しい結果となりました。
7・8月には、里専と担当市町・社協・子育てセンターへ挨拶周りに行き、リーフレット・ティッシュの設置依頼に行きました。その際10月の里親月間の広報誌掲載も依頼。
9月には10月開催の里親リレーパネル展の広報で、里専と共に、市町、公共施設、スーパー、店舗、企業等にポスター掲示、チラシ設置の依頼、地方TV、ケーブルTV番宣など奔走しました(笑)。
そして、10月の里親月間は「SAGAの里親さん」と題しまして佐賀県内5か所の図書館において実際活躍されている里親・ファミリーホームの皆さまのパネル展を開催しました。
今回、パネル作成の為のプロのライター、カメラマンの取材に同行させていただきました。
里親登録のきっかけ、子どもたちへの愛情の深さや実親さんへの応援エール、そして里親のことを知ってほしい!私でも里親できているんだよと伝えたい(里親のハードルを下げたい)など、心温まる里親さんの思いをたくさん聞くことが出来て快くご協力いただいた皆様に敬意と感謝の気持ちでいっぱいです。
この思いが地域の皆さまに伝わるといいな…いや、きっと伝わると思います。
県内5か所の図書館での開催に際しては、里親支援専門相談員の担当地区の図書館において開催打ち合わせから搬入搬出まで協働。内2か所においては、図書館内のカフェやシェアルームを提供していただき、最終日に「里カフェ」も同時開催となりました。
パネル展の取材をもとに「あたたかさとおや」の小冊子もできました。たくさんのかたに里親を身近に感じて頂けると嬉しいです。
さて、季節は秋から冬へと移り変わっていきます。今後は、新型コロナウイルス感染症拡大とインフルエンザ流行がないことを願いながらも、密を避け様々なメディアにご協力を得ながら里親制度等推進啓発していく予定であります。
まずは、佐賀県里親支援「こねくと」の事業の一つであります「里親登録研修」についてご紹介させていただきます。
・ 佐賀県において里親登録の機会は年に3回。
基礎研修は、「こねくと」にて開催。1日8人定員の少人数制。人数によって開催日数は変わります。
実は、佐賀県は全国共働きランキングで10位(総務省管轄)。共働き家庭でも研修が受けられるよう平日、土日どちらも開催しています。
ちなみにですが「イクメン力(妻が評価する夫のイクメン度)」は全国1位(積水ハウス「イクメン白書2020」)。佐賀弁で言うと「佐賀お父さんは、がばい良か!」嬉しい限りです。
基礎研修の講義は里専が行い研修の最後に、児相・里専・「こねくと」が個別面談を行います。
登録前研修は1日、更新研修と同時開催。全員参加のワークがあり、里専がグループ進行役を務め推進員も里親さんの意見を一緒に伺っています。
施設実習は、乳児院1日、児童養護施設1日(自分の地域の児童養護施設にて)。
里親登録研修が終了し審議会前の家庭調査にも里親地区担当里専や「こねくと」が児相と同行するようになりました。
今年度より、佐賀県の里親アセスメントシート(児相作成)は、児相・里専・「こねくと」のそれぞれの視点からのアセスメントを集結して作成されており、今後のマッチングや里親委託などに大いに参考になるものと思われます。
新しく里親登録をされた方だけではなく未委託里親さんについても児相と里専で再アセスメントの家庭訪問を始めました。それは、長年未委託里親のままという方達へ委託の可能性を高めるためにもストレングスを見極め、何がプラスされると委託に繋がるのかも見えてくると思われます。
そのプラスとなるトレーニング=スキルアップ研修を取り入れていくのはこねくとの役目です。
佐賀県社会的養育推進計画の柱である里親養育支援をしっかり行っていくためにも、家庭訪問、施設での地区サロン開催、未委託訪問なども行ってきました。
更に里親養育包括支援をより丁寧に、支援者が里親さんと繋がり、どんな状態にあるのか等しっかり把握し柔軟に対応していくことが重要であり、「こねくと」は児相や里専とはまた違う立場でもあることを活かして里親、実親、委託児童、児相、里専間のクッション役、潤滑油となっていければと思っています。
佐賀県里親養育包括支援において、佐賀県、児童相談所、ファミリーホーム、児童養護施設、乳児院、里親会、そして佐賀県里親支援「こねくと」がスクラムを組んで前進し始めました。
実親さんにとっても里親さんにとっても、子どもの未来に大きな変化を起こすことができる可能性が拡がっていくことへ胸を膨らませ、邁進して参りたいと思います。
佐賀県里親支援 こねくと
令和2年6月よりスタートしました佐賀県里親支援こねくとです。
佐賀県里親養育包括支援事業を担い、児童相談所、各施設の里親支援専門相談員と協働して、リクルート、里親研修、里親委託推進を行っています。
研修・サロン等において里親を希望される方、委託・未委託里親さんたちと繋がり、みんなが気軽に立ち寄れる居場所にしていきたいと思っています。
団体概要
団体名 | 社会福祉法人 慈恵会 乳児院みどり園(分園) 佐賀県里親支援 こねくと |
---|---|
連絡先 | 住 所:佐賀県佐賀市兵庫北7丁目12-12 電 話:0952-65-1165 メール:connect@b1.bunbun.ne.jp ※ご寄付・ご支援に関するお問い合わせもこちらまでお願いいたします。 |
ホームページ | https://saga-connect.jp |
“心の支え”となるコミュニティ
ONE LOVE オンライン里親会は、里親が抱える日々のつらさやしんどさ、喜びを共有できるコミュニティとしてすべての里親をサポートします。
オンライン里親会は、無料で参加いただけます
メンバー登録をするはじめて知った里親の方へ
ONE LOVE オンライン里親会とは里親や次世代の子どもを支えたい方へ
寄付で支える