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【ONE LOVE オンライン里親会】プロジェクトチームのマンスリーコラム第2弾は、リタワークス株式会社の岡本が担当いたします。よろしくお願いいたします!
リタワークスでは、Webサイト制作や寄付募集・管理ツール「コングラント」の運営などを行っています。私も業務を通じて様々なNPO様の活動や取り組んでいらっしゃる社会課題を知り、本当に勉強の毎日です。
個人的な話で大変恐縮ですが、この ONE LOVE プロジェクトに参加するまでは、里親制度についての知識もほとんどなく、養育里親という言葉も知りませんでした。ONE LOVE オンライン里親会の立ち上げに向けての準備を通じて、少しずつですが、里親制度についてやその課題を学び、日本こども支援協会の岩朝さんが話してくださる養育里親としての経験談をお伺いして考えさせられることも多々ありました。
今回のコラムでは、ONE LOVE の立ち上げから現在の取り組みまでを、改めてご紹介させていただきます。
ONE LOVE を立ち上げたときから変わらないのは、「様々な理由で親と一緒に暮らせない45,000人のこどもたちすべてが、家庭養育でたっぷりの愛情をうけて育ってほしい」という思いです。里親家庭にきた子どもが自分のお箸やお茶碗にとても喜んだという話を知ったときは、家庭養育では当たり前の日常の些細なことひとつひとつがとても大切な経験と知り、目から鱗が落ちる思いでした。
私たちの思いとはうらはらに、日本には里親家庭の数が足りていません。詳しくは日本こども支援協会さまのサイト(https://npojcsa.com/foster_parents/social_care.html)を御覧いただきたいのですが、日本の家庭養育率はOECD諸国の中で最低の水準となっています。
そこで、こどもたちを支援するために「知る」「つながる」「参加する」「相談する」ことができる ONE LOVE をオープンさせました。おかげさまで現時点で667名の方に参加いただき、参加者が交流できるサロンにも様々な意見や相談を寄せていただいております。誠にありがとうございます。
第1回コラムにもある通り、ONE LOVE の活動についてプロジェクトチームで何度も話し合いを重ねていく中で、里親を増やすためには里親のうち25%がギブアップしてしまう現状の改善が重要と考えました。「里親を誰ひとり取り残さない」はそんな私たちの思いを込めたキャッチコピーです。
里親になるのは決して簡単なことではありません。家庭環境を整え、里親研修を受け、こどもとのマッチングが成立してやっと子どもを迎え入れることができます。子どもに対する深い愛情と並々ならぬ覚悟を持って里親になったにも関わらず、1年後には25%の方が辞めてしまうのです。
その理由の1つが、里親ならではの悩みを気軽に相談できないことです。実子の子育てとは異なる悩みは里親同士でないとなかなか共感しづらく、また守秘義務もあるため誰にでも相談できるわけではありません。ONE LOVE の交流サロンにも◯◯の場合はどうしていますか?などの相談が寄せられていますが、他の里親の方が経験に基づいたアドバイスをしてくださり里親さん同士が支えあっています。また、里親制度の運用は行政によって異なる点もあるため、別の地域の方の意見が参考になる場合もあるようです。
ONE LOVE は全国の里親さんがつながる「オンライン里親会」として、里親同士の安心感とほどよい距離感のコミュニティを提供し、里親の心のよりどころを目指します。悩みの相談はもちろんですが、こどもの成長の喜びや日常の嬉しかったことなども共有できる場として活用いただきたいです。また、今後は養育に関する知識が学べるオンライン研修なども実施していきたいと思っています。
新型コロナの影響で新しい生活様式が求められるようになり、リアルなコミュニケーションをしづらい状況が続く中、逆にオンラインの可能性はどんどん広がっています。そして里親同士のつながりにおいては、このオンラインが力強い味方になると思います。
より多くの里親の方にONE LOVEに参加していただけることを目指し、リタワークスではサイトの機能追加や改善に尽力してまいりますので、ぜひ ONE LOVE を周囲の方に広めていただけたら嬉しく思います。つたない文章をお読みくださり、ありがとうございました。
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ONE LOVE オンライン里親会は、里親が抱える日々のつらさやしんどさ、喜びを共有できるコミュニティとしてすべての里親をサポートします。
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