NPO法人バディチーム代表の岡田です。
素敵なリレーコラムの機会を頂きましてありがとうございます！
これから４回にわたりバディチームの活動についてご紹介をさせていただきます。

バディチームについて

バディチームは、子育て支援・虐待防止を目的に2007年に設立し、東京都内で訪問型の子育て支援を行っています。事務局は新宿区、飯田橋という駅の近くです。
事務局スタッフは18名。現場支援を担う「子育てパートナー」の登録は約80名。食の支援を中心とした「地域の支援員」は約150名です。

バディチームの設立の経緯は、2000年に児童虐待防止法が成立し、これまで聞いたことも無かった「子どもの虐待」という言葉を耳にすることが増えた時期に、私自身の出産・子育てが重なりました。
また私の周囲には子どもの頃に虐待を受たり、不適切な養育環境のもとに育ち、大人になっても生きづらさを抱えて苦しんでいる人たちの存在が少なくなかったこともあり、他人ごとではない、子どもの虐待防止のために何かやっていきたいと強く思ったことが始まりでした。

まず初めは、実は里親さんになりたいと思い申請をしたのですが、我が家の事情で実現は難しいこととなり断念しました。ほかに何かできることは無いかと模索をしていた中で、ある地域が先駆的に取り組んでいた「養育困難家庭へのホームヘルプサービス事業」に出会いました。

そこでスタッフ登録をして約２年、現場で様々な親子と出会う中で、この活動が子どもの虐待防止に大きな力になると手ごたえを感じました。
そしてこのような活動が社会にもっと広がっていくことを目指し2007年に法人化し今日に至っています。

3つの訪問型子育て支援事業について

現在バディチームの訪問型子育て支援としては、行政からの委託ベースの
「養育支援訪問」「食の支援」「里親家庭支援」と支援対象や内容が異なる３つの事業を担っています。

東京都在住の里親さんでバディチームのことを以前から知ってくださっている方からは、
「バディさんは里親支援専門の団体、社会的養護関連の団体ですよね」と聞かれることがよくあるのですが、全体の訪問家庭数のうち約１割が里親さん家庭です。
残りの9割は養育支援が必要な家庭となり、その中には実親さんに当たる家庭の支援を担うことも含まれています。

「養育支援訪問」と「食の支援」では、様々な事情や背景があり、子育てが大変になって
いる家庭に一定期間、定期的に訪問して保育・家事・送迎・学習支援等を行い（食の支援では食事づくりをし）、親子に寄り添うという活動をしています。

様々な事情や背景には、経済的困窮、子どもや親の病気や障がい、精神的不調、DV被害、ひとり親、孤立無援、親の被虐歴、虐待等々・・・。
どれかひとつをとっても大変さが感じられますが、これらの要因が複数、複合的にからみあっている状況という家庭も少なくありません。
これは個人の責任ではどうにもならず、支援が必要ということ。必要な家庭に支援が足りていない、届いていない社会の問題であると強く感じています。

そして活動を担う現場の支援者である「子育てパートナー」や「地域の支援員」は、年齢や性別、子育て経験や資格の有無を問いません。

志のある人達、資格や経験がある方も無い方も集まってきてくれて活躍しています。
学生さんから80歳代までです。ニーズが高く人手が足りず常に募集中です。
子育てが大変になっている家庭には、生活の中で寄り添い、その歩みを支えてくれる人の存在が必要です。

バディーチームのビジョンとミッション

【ビジョン】バディチームのめざす社会像

子どもも大人も誰もが支え合い
みんなで子育てすることで子どもがすこやかに育つ社会

【ミッション】そしてその実現のために何をするかという行動指針

子育てが大変になっているご家庭へ
バディチームは、子どもも親も「生まれてきてよかった」と思うことができ、
あなたがあなたらしく生きられるように、その歩みを支えます