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~ONE LOVE 事務局より~
2021年5月のマンスリーリレーコラムは「江戸川区児童相談所 はあとポート」さんと「静岡市里親家庭支援センター」さんに隔週でご担当いただきます。
第1回のコラムでは、はあとポートさんから江戸川区での取り組みなどをご紹介いただきます。
江戸川区は、東京の最も東に位置し、東に江戸川、西に荒川、南は東京湾と、区の三方を川と海に囲まれています。公園面積の広さは23区一を誇る、水と緑豊かなまちです。また、都内初のラムサール条約登録湿地となった葛西臨海公園では、多くの渡り鳥や水生生物の観察はじめ、潮干狩り、海水浴も楽しめます。人口は約70万人。毎年5千人以上の子どもが誕生し、合計特殊出生率、年少人口数、年少人口率ともに23区トップクラスの子どもが多いまちです。令和2年4月1日、23区初の区立児童相談所を開設しました。
さまざまな事情で実親と離れて暮らす子どもは、東京都で約4,000人、江戸川区で約350人います。そのうち、里親家庭で暮らす子どもは、わずか1割強で、残る約9割は児童養護施設や乳児院などの施設で生活しています。現在、子どもの状況から養育家庭が望ましい場合においても、施設を選択しなければならない状況が多々あります。今後、普及啓発、里親開拓、里親支援等により、養育家庭を増やしていく必要があります。
令和3年4月現在、江戸川区には40の里親家庭があります。その内訳は、養育家庭29家庭、親族里親2家庭、養子縁組里親9家庭となっています。この1年間の様々な取組みにより、養育家庭5家庭と養子縁組家庭2家庭、合わせて、7家庭が増えました。里親家庭のうち、養育家庭を5年後の令和7年には、現在の2倍、10年後には、現在の4倍に増やし、社会的養護を必要とする子どもにとって、よりよい環境(施設か里親家庭か)を選択できる状況に近づけていきたいと考えています。現在、区の里親委託率は13.6%ですが、10年後には、50%以上を目指したいと思っています。
区職員に向けて
まずは、江戸川区が一事業者として、養育家庭を目指す職員を応援したいと考え、4月1日から区職員の育児休業等に関する条例の一部を改正し、職員が養育家庭として、里子を受託した場合、実子と同じように、育児休業、育児時間、子の看護のための休暇等の各種休暇を取得できるようにしました。今後、区内事業者にも、このような機運が高まってくれればと願っています。この他、現在行っている区職員に向けた取組みとしては、全職員を対象に、里親制度について「eラーニング」(インターネットを活用した研修)を実施しています。また、今年度は、「ターゲットを絞ったリクルート」の視点で、保育園や学童のOG・ OB等即戦力となる担い手を確保するために、区職員退職者の配布資料に里親募集のチラシを配布する予定です。
※次号以降、普及啓発、里親開拓、里親支援について、取組みを紹介します。
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