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マンスリーコラムをご覧いただきまして、ありがとうございます。
今回で最終回となります。
1回目においては、江戸川区における「社会的養護の現状と課題」「里親家庭の現状と展望」
そして、「区職員に向けての取組」を、
2、3回目では、区が業務委託をしているフォスタリング機関から「普及啓発」「里親開拓」
そして「里親支援」について、取組を紹介させていただきました。
最終回の今回は、区児相の特長を活かした取組と今後の展開について、紹介します。
区民に身近な基礎自治体が設置したことで、里親さんとの距離が近いという特長があります。
このことは、里親さんに区内で活用できる制度や施設などの社会資源をご案内する時に、顔の見える関係にある場合も多く、里親さんのニーズを把握してから対応までが、スピード感を持って出来ます。これが強みであると実感しています。
里親さんから、里子さんの保育園入園や学校の転入などにあたって「すぐに対応していただけて有り難かった。」との声をいただくことがあります。このことが里親担当のモチベーション(やりがい)にも繋がっています。また、里親さんからの声を新たな対応に活かすことも出来ています。
一例を挙げますと、今年度から新たに「里親登録証明書」を発行します。昨年度までは、これまでの例にならって、登録に関しては、期間等の登録内容を記載したA4サイズの文書を発行していました。それを、今年度からは、名刺サイズにして、ラミネート加工を施し、持ち運びが便利な形にします。顔写真を付け、裏面には、児童福祉法第6条の4の条文を記載し、公的に里親であること証明することで、スムーズな手続を目指すものです。これも、里親さんのお声を受けて、対応させていただいた結果です。「里親登録証明書」を発行することで、里子さんに関する様々な手続が円滑に進めばと考えています。
また、様々な手続の場面で活用されることで、里親に対する社会の理解が広まり、里親制度の普及啓発にもつながることを期待しています。些細な事でも、出来るところから、着実に取組んでいきたいと思っています。
残念ながら、まだ、地域の中にあって、里親家庭は「特別な存在」です。引き続き、普及啓発を続ける中で、理解者が増え、その結果、里親家庭が増え、地域の中で、里親家庭が「特別な存在」でなく、「あたりまえの存在」になってくれればと思っています。
おわりに、区職員とフォスタリング機関、地域施設の里親支援専門相談員、そして、東京養育家庭の会 川の手支部の皆さんとチーム一丸となって、子どもたちの健やかな成長のために、里親の皆さんが活動しやすい地域社会づくりに取り組んでいきたいと思います。
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