最近、成人年齢の引き下げなどのニュースとともに、
「ケアリーバー」という言葉を目にすることがあります。
ケアリーバーとは、簡単にいうと、
児童養護施設や里親家庭などの社会的養護の経験者のことで、
「ケア(care、保護)」と「リーバー(leaver、離れた人)」を合わせた造語です。
日本では、原則として18歳に到達すると社会的養護から離れて自立を求められます。
しかし、施設等を離れても頼れる大人が身近にいないケースが多く、
生活苦に陥るケースが目立っています。
そこで今回は、ケアリーバーの意味や概要、支援する必要性、
生活・暮らしの状況などを調査データを交えてわかりやすくまとめました。
ケアリーバーとは、「ケアを離れた人」を意味する言葉で、
児童養護施設や里親などからの保護を離れた人のことです。
現在、児童養護施設や里親など社会的養護のもとで暮らす子どもは
全国に約4万2,000人存在するとされ、原則として18歳での自立が求められます。
措置延長により最長22歳まで施設での生活が可能なケースもありますが、
多くの子どもは18歳で施設を離れるのが現状といえます。
自立をする際は、一般企業への就職、大学などへの進学、
グループホームや就労継続支援などの活用と、
1人ひとりの状況に沿った進路を選択することになります。
ただし、親の経済的な支援がなかったり、
家庭復帰できなかったりすることが多く、
身近に頼れる大人がいない状態で
社会的な自立をスタートさせるケースが多いのが現状です。
ケアリーバーの中には、赤字生活を送っていたり、
進学しても生活費と学費のためにアルバイトに追われたりする人が多く、
中退率も低くありません。
このような実態を踏まえて、
ケアリーバーと呼ばれる人達には支援を提供する必要があると考えられています。
社会的な自立を促し背中を押しながら、
子ども達を見守ることをすぐにやめてしまうことがないよう、
財団は失敗してもやり直せる環境をつくってあげることが大切です。
支援の実施を検討している都道府県・市町村も多く、
愛知県豊橋市を例に挙げると、「誰一人取り残さない」社会を実現し、
孤独・孤立を防ぐべく、ひとり暮らしのケアリーバーに対して
積極的に支援を提供する姿勢をとっています。
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