さまざまな事情により生みの親のもとでは暮らせない子どもを、実子として迎え入れる特別養子縁組制度。成立件数は、長らく横ばいでしたが、2013年以降、大きく増加し、2019年には全国で711件の特別養子縁組が成立しました。
最近では、特別養子縁組制度について、より多くの人に正しく知ってほしいと、実際に養子縁組制度を利用して子どもを迎えたことを公表する著名人・芸能人も増えてきました。
この記事では「武内由紀子さん」「久保田智子さん」についてご紹介します。
1990年代に活躍したアイドルグループ「大阪パフォーマンスドール」のリーダーを務め、グループ解散後は俳優として活動されている武内由紀子さん。37歳で今のご主人と出会い、40歳で入籍し、不妊治療をスタート。4年に及ぶ治療の後、特別養子縁組を考えるようになったそうです。そして、民間のあっせん団体の仲介で、2018年に生後4日の男の子を、2020年に生後9日の女の子を家族に迎えられました。
武内さんは、息子さんを初めて胸に抱いた時に、
「ほんまにうちの子なんやな。もうだれかに返さなくていいんやな……」
と思ったそうです。
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ほんまにうちの子なんやな。もうだれかに返さなくていいんやな……。
6月末、都内のクリニックでわが子を初めて胸に抱いたとき、浮かんだのはこの言葉でした。
自慢じゃないけれど、子ども扱いは得意です。ほんまに子ども、大好き。
(中略)
でも本格的な不妊治療を始めたころから、素直な気持ちで子どもたちと接することができなくなっちゃったんです。時間がくれば、かならず親もとに返さないとならなかったから。別れるつらさを味わうぐらいなら、最初から心も通わせないでおこう。そんな気持ちになってしまっていました。
でも、いま胸に抱いているのは、今度こそ「うちの子」なんだ。明日の朝、目が覚めても、この子は横にいてくれるんだな、って。
引用元:telling,(https://telling.asahi.com/article/11807884)
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武内さんは、自身の特別養子縁組の経験についてのコラム「産まずに母になったよ!」(https://telling.asahi.com/feature/11029944)を、WEBサイト『telling,』にて執筆されています。
画像:telling,
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特別養子縁組というと、何か特別なように思われることがあるのですが・・・普段は普通の家族と変わりありません。
そんな「普通じゃないけど、普通」ということも発信していけたらいいなと思います。
引用元:telling,(https://telling.asahi.com/article/13717340)
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特別養子縁組の当事者の気持ちを、ありのままに綴っていらっしゃいます。ぜひチェックしてみてくださいね。
2人目にご紹介する久保田智子さんは、元TBSのアナウンサー。現在はTBS報道局にて記者として活動されています。久保田さんは、2019年に生後4日の女の子「ハナちゃん」を家族として迎えられました。
20代初めに不妊症と診断を受けていた久保田さんが結婚されたのは、38歳の時のこと。結婚当初から、特別養子縁組について、ご夫婦で話し合っていたそうです。
結婚後、ご主人のお仕事の都合でニューヨークに住んでいましたが、その頃から民間のあっせん団体のホームページなどを見てリサーチを始め、2018年に帰国後、すぐに説明会に足を運ぶなど養子縁組に向けた活動を開始。活動をしながらも、「どうして養子縁組をしてまで子育てをしたいのか」と非常に悩まれたといいます。
この時の気持ちをはじめ、「ハナちゃん」を迎えてからの日々など、特別養子縁組についてのインタビューが女性誌『婦人公論』の2021年5月25日号に掲載されています。ウェブにも掲載されていますので、よろしければチェックしてみてくださいね。
久保田智子「20代初めで不妊症と診断。特別養子縁組で迎えた娘に『私がママだよ』と言えた日」|芸能|婦人公論.jp (fujinkoron.jp)
画像:婦人公論.jp
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