さまざまな事情により生みの親のもとでは暮らせない子どもを、実子として迎え入れる特別養子縁組制度。今回のブログでは、その制度を利用し、子どもを迎えたことを公表している
・俳優として活躍する「瀬奈じゅんさん・千田真司さんご夫妻」
・トライバルメディアハウス代表の「池田紀行さん・麻里奈さんご夫妻」
をご紹介します。
2018年に特別養子縁組で男の子を迎えたことを公表された元宝塚歌劇団・月組のトップスターの瀬奈じゅんさん・舞台俳優の千田真司さん。ご夫妻は、この特別養子縁組に至るまでに、2年以上不妊治療を続けておられたそうです。治療を続ける中で、千田さんから瀬奈さんに「特別養子縁組という制度があること」「血のつながりにこだわらなくてもいいのではないか」という提案があったといいます。
最初はその提案に戸惑いがあったものの、信頼している千田さんからの言葉だと思い直し、自分でも特別養子縁組制度について調べるようになった瀬奈さん。調べていく中で、社会的養護を必要とする子どもが、日本に約4万5千人いること、そしてその8割以上が施設で育っているという事実を知り、衝撃を受けます。そして、
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そうか、特別養子縁組で一人の子どもを迎えることは、社会的養護となる事情を抱えた子どもが一人、家庭で暮らせるようになるということか。たった一人だけど、この数字を減らすことができるんだ。
引用元:『ちいさな大きなたからもの』
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と思うようになったそうです。
民間のあっせん団体の説明会に参加して、特別養子縁組を前に進める決心をご夫婦で固めたのが2016年のこと。その後、ご縁があって、2017年に生後5日目の男の子を新しい家族として迎えられました。
現在は、andfamily株式会社を立ち上げ、特別養子縁組を広く知ってもらうための活動を行われています。
画像:&family..
ご夫妻の特別養子縁組に関する日々を綴ったノンフィクション・エッセイ
「ちいさな大きなたからもの~特別養子縁組からはじまる家族のカタチ~」(https://hojosha.co.jp/menu/728713)も方丈社から出版されています。
こちらの本には、子どもを迎えるまで、そして迎えてからの日々も綴られています。養親登録にまつわる悩みなどにも触れられていますので、特別養子縁組をお考えの方は、一読されてみてはいかがでしょうか?
特別養子縁組制度のもと、2019年1月に生後5日の男の子を家族に迎えられた、マーケティング会社『トライバルメディアハウス』代表の池田紀行さんと、その妻で不妊ピア・カウンセラーの麻里奈さん。
お二人は2003年に結婚し、その2年後の2005年から、本格的に不妊治療をスタートされました。10年以上にも及ぶ不妊治療の過程で、2度の流産、そして死産を経験。2017年に、麻里奈さんは子宮腺筋症の治療のため、子宮を全摘出することになりました。
この手術を受けることで、「産むこと」の可能性はゼロになってしまう麻里奈さん。しかし、手術の前日、心の中に「子どもを育てたい」という気持ちが変わらずあることに気づいたそうです。
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2人の人生であるという以前に、私の人生も重要です。玉ねぎの皮をむくように、自分の人生で一番したいことを突き詰めていったら、それは「お母さん」でした。
引用元:『産めないけれど育てたい。』
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そこからお二人の特別養子縁組への取り組みが始まり、民間の養子縁組あっせん団体に登録。待機に入った矢先に、赤ちゃんの委託を受けることになったそうです。
2020年には、特別養子縁組に至るまでと赤ちゃんを迎えてからの日々を綴った『産めないけれど育てたい。』(株式会社KADOKAWA)(https://www.kadokawa.co.jp/product/322001000356/)を出版。
著書には、どのようにあっせん団体を選んだかなどの特別養子縁組にまつわるエピソードはもちろん、赤ちゃんを迎えられてからのあたふたとした日々についても、飾らず書かれています。実際にお子さんを迎えた時に、夫婦はどうなるのかの参考にもなるエピソードがたくさん綴られています。よろしければご一読ください。
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