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ライフストーリーワークとは?普及状況、方法を解説

最終更新日2022.06.28 公開日2022.06.28

養子縁組や里親委託に限らず、施設入所児童を含めた社会的養護児童にとって必要不可欠な取り組みです。

そこで今回は、ライフストーリーワーク(英語:Life Story Work、「LSW」ともいう)の概要や普及率、方法を中心にまとめました。

ライフストーリーワークとは

子どもの日々の生活やさまざまな思いに光を当てて、自分は自分であって良いということを確かめる行為です。具体的にいうと、自身の生い立ちや家族との関係を整理し、過去・現在・未来をつないで前向きに生きていけるよう支援する取組みをさします。

歴史・変遷

1950年代にアメリカで里親委託や養子縁組の準備としてソーシャルワーカーが子どもの歴史を記した本を作成したのがその始まりであるとされています。主な目的は、子ども自身が自分の人生を肯定的に受け止められるようにすることです。


その後、1970年にイギリスで、施設や里親など社会的養護の下で育つ子どもを対象に、出生後の歩みや家族関係を整理し、未来を描けるよう支える取り組みが開始されました。


なお、イギリスでは、全ての社会的養護の子どもに対してライフストーリーワークの取り組みを行うことおよび、施設の子が75歳になるまで生い立ちの記録を保管するよう規則で定めています。これに対して、日本の多くの児童相談所では保管期限は25歳までとされており、成人後に取り組みたくても情報を得られないという課題があります。

社会的養護における必要性

日本におけるライフストーリーワークは、「社会的養護の子どもだけに必要」というようなイメージが伴うことがあります。なぜなら、厚生労働省の資料「社会的養護関係の施設(児童養護施設・児童自立支援施設・児童心理治療施設)の運営指針」において、「子どもの発達段階に応じて子ども自身の出生や生い立ち、家族状況について適切に知らせること」が記されているためです。


しかし、この取り組みは、社会的養護の子どもだけでなく、親子関係に何らかの課題を抱えている子どもにも必要であると考えられています。

普及状況

政府が2015~16年に実施した調査によると、607の児童養護施設のうち少なくとも131カ所ではライフストーリーワークを実践しており、普及率は20%程度であると考えられています。

方法

ライフストーリーワークの取り組みは本人と支援者が1対1で行うことが多く、児相職員らが支援者になります。

頻度・期間・内容は多種多様であるものの、後から読み返せるよう「ライフストーリーブック」を作成するのが一般的です。ここには、幼い頃の自分や家族の写真を貼り、出来事や気持ちを記します。大切な人や今の生活を振り返り、過去と現在を整理した後で「夢・目標」「したいこと」など未来に向けた考えを書き記すのが一般的です。

課題

記録者によって、生みの親の情報や成長過程のエピソードの内容に差異が見られることがあります。こうした問題に対して、子どもが家族の状況を把握し、将来を主体的に決定するために知らされるべき最低限の情報の基準を法規則で示すことが大切だと考える意見があります。

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