仕事をしているから「子どもと過ごす時間を確保できない」「子どもがいうことを聞かないのは私のせいかもしれない」「疲れているので、買ってきた惣菜で晩御飯を済ませる日が多い」。こうしたことが理由で、自分は母親失格なのではないかと悩む(マミーギルトを感じている)方が増えています。
そこで本記事では、働く母親であれば誰もが抱く可能性のある罪悪感「マミーギルト」について、意味や感じてしまう理由、克服する方法について解説します。
マミーギルトとは、母親が子どもや夫など家族に対して抱いてしまう罪悪感を意味する言葉です。マミーギルトを感じると、「自分は母親であるにもかかわらず仕事をしていて、十分に子どもの世話をしていないから、良い母親ではない」と自分を責めてしまいます。
「仕事も子育ても精一杯しているのに、なぜか罪悪感がある」という感情も、マミーギルトに含まれると言われています。
参考:公益財団法人 全国里親会「里親だより2022春号 第132号」
2022年の1月下旬〜2月に日経ウーマノミクス・プロジェクトが行った調査によると、小学生以下の子どもがいる女性461人のうち74%が、「家事や子育てと仕事を両立するうえで、子どもや夫、周囲に対して罪悪感を感じることがある」と答えています。
また、罪悪感を感じている女性のうち35%が、コロナ禍で「罪悪感が深まった」と回答しているのです。この背景にはコロナ禍により在宅勤務が広がって家事・育児に向き合う時間が増えたこと、そして休園や休校で子どもの在宅時間が長くなったことなどが挙げられます。
参考:NIKKEIリスキリング「働く母親の罪悪感「マミーギルト」 コロナで深まる」
母親が働くことによって、子どもに動画を与えすぎたり、塾弁(学習塾に通う子どもが、その塾の施設内で食べるために家庭から持ち込む弁当)を作ってあげられないことでマミーギルトを感じてしまうことが多いです。
先ほど挙げた調査では、マミーギルトを感じてしまう母親たちから以下のような体験談も寄せられています。
・子どもが話しかけてくるのに、仕事中だと突き放さなければならない
・在宅勤務中、子どもに動画ばかり見せてしまう
・残業などで夕食や塾の弁当が作れない時、家族が仕事の犠牲になっているのではと感じる
マミーギルトを克服するためには、完璧を目指すのではなく、現実的な目標を設定することが大切です。すべてを一人でこなそうとするのではなく、できることを認識し、母親としての自分を許すことから始めましょう。
また、家族や友人、地域のコミュニティなどにサポートを求めることも重要です。子育ては一人ではなく、周囲の支えがあって成り立つものです。
「平日は料理をしない」「掃除は週1回まとめて行う」など、マイルールを決めることも大切です。最近では、家事代行サービスをはじめ、食材の宅配、食事のデリバリーサービス、洋服のサブスクなども登場しています。もちろん費用がかかりますが、仕事を続けていくために必要な経費と捉えて、無理のない範囲で必要に応じて利用すると良いでしょう。
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