社会教育士とは?用語の意味や社会教育主事との違い、仕事内容、なるための方法も解説 社会教育士とは?用語の意味や社会教育主事との違い、仕事内容、なるための方法も解説

里親を支える

オンライン里親会に参加する 友だち追加でお役立ち情報を受け取る
日本こども支援協会

社会教育士とは?用語の意味や社会教育主事との違い、仕事内容、なるための方法も解説

最終更新日2023.08.21 公開日2023.08.21

社会教育士は、地域社会の諸課題を解決すべく、地域に暮らす人々を支援している人材・資格です。学校、行政、企業、NPOなどのさまざまな分野で活躍しています。社会教育主事制度の変更に伴い、令和2年度(2020年度)に新設された制度であり、学びを通じて地域づくりへ貢献する専門人材の育成を目的としています。


本記事では、社会教育士の用語の意味や社会教育主事との違い、仕事内容、なるための方法などをわかりやすく解説します。

社会教育士とは

社会教育士(英語:Social Educator)とは、令和2年(2020年)に新設された比較的新しい資格です。文部科学省が認定するもので、職業というよりも称号の意味合いが強く、学びを通じて地域づくりに貢献する専門人材の育成を目的に制定されました。学校教育と関係なく、地域コーディネートを行うことが主な役割です。


自分たちの暮らす地域を面白くしたい、新たな人ともっと出会いたい、多様な人ともっとつながりながら活動したいといった前向きな気持ちになれるきっかけとしての学びの機会を社会のいたるところに仕掛けて、豊かな地域づくりへの展開を支援する専門人材であると位置付けられています。

社会教育主事との違い

社会教育主事とは、社会教育法にもとづいて教育委員会に置くこととされている専門的職員のことで、いわゆる教育委員会事務局内の職名です。社会教育主事になるための資格は、社会教育主事養成課程での必要単位修得に加えて、一定期間の経験年数が求められます。


これに対して、社会教育士は、社会教育主事講習や社会教育主事養成課程の学習成果が広く社会における教育活動に生かされるよう、令和2(2020年)年4月に制度化された称号のことです。社会教育主事養成課程の必要単位を修得した時点で、直ちに社会教育士と称することが可能です。

仕事内容

社会教育士の仕事内容・役割は多岐にわたり、例えば以下のような取り組みが挙げられます。

  • NPOや企業など多様な主体と連携・協働し、社会教育施設における活動や、環境・福祉・まちづくりなどの社会の多様な分野における学習活動の支援を通じて、人づくりや地域づくりに携わる
  • 住民の地域社会に対する参画意欲を喚起する
  • 住民の多様な特性に応じて学習支援を手掛ける
  • 住民の学習成果を地域課題の解決・まちづくり・地域学校協働活動などにつなげる
  • 地域の多様な専門性を有する人材や資源を結びつけ、地域の力を引き出す
  • 地域活動の組織化支援を行い、地域住民の学習ニーズに応える

社会教育士に向いている人の特徴

社会教育士に向いていると考えられる人の特徴は、主に以下のとおりです。


  • 現在の仕事でキャリアアップを図りたい人
  • 地域に貢献したい人

すでに地域住民と協力して動くことが求められる仕事についている人の場合、社会教育士としての経験が現在の仕事でのキャリアアップにつながる可能性があります。


また、社会教育士の資格は、身近な暮らしの中にあるさまざまな問題(例:地域社会の希薄化、子育てや介護で生じる孤独、国籍や障害の有無がもたらす分断など)に対して真剣に向き合い解決に導くことで地域に貢献したいと考えている人にとっても取得が向いています。

社会教育士になるための方法

社会教育士になるには、文部科学省から委託を受けた実施機関が行っている社会教育主事講習(通常1ヶ月程度)を修了する、もしくは大学が行う通常4年間のカリキュラムの養成課程で必要単位を修得する必要があります。


社会教育主事講習を受講するには、以下のいずれかに該当しなければなりません。


  • 大学・短大を卒業
  • 教員免許を所持
  • 社会教育関係の職に2年以上従事
  • 学校に4年以上勤務

講習の内容としては、生涯学習概論2単位、生涯学習支援論2単位、社会教育経営論2単位、社会教育演習2単位の合計4科目です。受講の申し込み窓口は、居住地の都道府県教育委員会です。受講料は無料で、基本的にテストはありません。

ガイドブックをシェアする

里親を支えるの関連記事

  • CDRとは?歴史や日本での取り組み・今後の課題について解説
    里親を支える

    CDRとは?歴史や日本での取り組み・今後...

    公開日2024.11.15

    最終更新日2021.12.20

  • オレンジリボン運動とは?概要や歴史、目的について解説
    里親を支える

    オレンジリボン運動とは?概要や歴史、目的...

    公開日2024.11.08

    最終更新日2021.12.20

公式アカウントの
フォローをお待ちしています!

心の支えとなるコミュニティ

ONE LOVE オンライン里親会は、里親が抱える日々のつらさやしんどさ、喜びを共有できるコミュニティとしてすべての里親をサポートします。

NE LOVE オンライン里親会とつながって、知る・参加・相談できる

オンライン里親会は、無料で参加いただけます

メンバー登録をする

はじめて知った里親の方へ

ONE LOVE オンライン里親会とは

里親や次世代の子どもを支えたい方へ

寄付で支える
里親ガイドブック

里親ガイドブックは、日本こども支援協会が運営する里親のためのオンライン里親会「ONELOVE(ワンラブ)」事業の一環として提供しています。