これを受け、里親会は都道府県の支部などに対して、免許と同様の材質で、顔写真付きの身分証を働き掛けるよう求める文書を出しています。また、河内美舟・同会長は「従来のようにA4サイズで紙の登録証を常に持ち運ぶことは現実的に無理だったので、非常にありがたい。里親としての誇りや責任の重さも増すのではないか」と述べています。
そこで本記事では、携帯型里親登録証とはどういったものか、作成の状況や経緯、活用方法などを中心に解説します。
参考:福祉新聞「顔写真付き里親登録証の積極導入を 厚労省が事務連絡」2022年4月13日
里親名簿の登録に関する通知の写しにあたるものとして携帯できるサイズで発行された証明書のことです。具体的なサイズは、厚生労働省の事務連絡によると、名刺もしくは各種証明書(縦10cm×横8cm)での発行が想定されています。
主な記載内容としては、以下のとおりです。
・顔写真
・氏名
・住所
・電話番号
・里親登録年月日
・登録番号
全国里親会が地域の里親会事務局を対象に行ったアンケート調査の結果を見ると、すでに作成しているのは、37里親会事務局のうち9里親会(24.3%)でした。また、2里親会(5.4%)が「間もなく作る予定である」と答えています。
そのほか、「これまで里親会として自治体に要望したことがある」と答えたのが3里親会(8.9%)で、「これから要望しようとしている」と答えた里親会は13(35.1%)でした。
なお、作成している地域の里親会に、いつごろから作っているのか尋ねたところ、「9年、10年くらい前から」が最も多い一方で、「2年前から」と最近作り始めた地域の里親会も見られました。
すでに携帯型里親登録証を作成している地域の里親会に対して、作成の経緯を尋ねたところ、以下のような回答が寄せられました。
・国の通知をもとに検討を行って
・里親会会員からの要望で
・里各種手続きが円滑に済ませられるといった、里親の日常生活における負担が軽減されることを期待して
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