こども家庭庁では、児童虐待に対する社会の関心を高めることを目的に、毎年11月に「オレンジリボン・児童虐待防止推進キャンペーン」を実施しています。このキャンペーンは、もともと市民活動として始まった「オレンジリボン運動」を受けて、児童虐待防止への取り組みをより強化するために、行政主導の啓発活動として全国的に実施されているものです。
この記事では、オレンジリボン運動の概要やその歴史、目的について分かりやすく解説しますので、ぜひご覧ください。
オレンジリボン運動は、「子ども虐待のない社会の実現」を目指す市民運動です。オレンジリボンはそのシンボルであり、オレンジ色は子どもたちの明るい未来を象徴しています。児童虐待の防止は公的機関だけで達成できるものではなく、私たち一人ひとりが「子育てにやさしい社会」を築くことが重要です。
この運動では、賛同者がオレンジリボンを身に着けることで、子ども虐待防止の意志を表し、社会全体で子どもを支え合うというメッセージを発信しています。
この活動が広がることで、国や自治体に働きかけが強まり、子ども虐待防止の体制が整い、保護された子どもたちの生活環境の改善や、虐待を受けた子どもや親への支援の充実が図られます。
オレンジリボン運動は、虐待防止に向けた様々な取り組みの土台となり、社会を変える力を持っています。子ども虐待に心を痛めている多くの人々の思いを結集し、子どもを守る社会を目指して国や自治体、企業に対して働きかけていくことが目指されています。
また、児童相談所が対応する児童虐待の相談件数は毎年増加していますが、保護に至る割合はわずか2%に過ぎず、多くの子どもたちが傷ついたまま適切な支援を受けられずにいる現状があります。救いの手が届いていない子どもたちが増え続けているのです。
こうした虐待の連鎖を断ち切り、未来に繰り返されないようにするためには、「事前の支援」による予防活動が非常に重要です。虐待が起きる前に家庭をサポートし、子どもたちが安心して成長できる環境を整えることが、何よりも求められているのです。
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