「乳幼児の里親委託推進等に関する調査研究」では、里親委託推進の取組を検討していくうえでの基礎資料として、諸外国における直近の里親等委託率を把握する「諸外国における里親等委託率の調査」を実施しています。
本記事では、「諸外国における里親等委託率の調査」の概要と結果の要約を取り上げます。
里子数は1996年から2017年にかけて増加しているものの、全体に占める割合は2006年の 56%から2017年には47%まで減少しています。この背景には、同時期に自立した青少年のための住居や、子どもの村、学校の寄宿舎、将来の養子受入れ家族を含めた「その他の養護形態」の大幅な増加傾向が関係していると考えられています。
養護形態の内訳は県により大きく異なり、特にフランス東南部およびパリを中心としたイル=ド=フランス地域圏は、里親への委託が他地域と比べて少ない傾向にあります。
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