今から約2年前に委託を受けたTちゃんは、私が養育里親として初めて委託を受けた子どもです。
委託から2年経った今、里親になると決めた時からを振り返ってみたいと思います。
現在は、初めての里子ちゃんの養育に日々奮闘中です。
よく質問を受ける、里親になりたいと思ったキッカケは、また別の機会にお話ししたいと思います。
「里親」に興味はあるけど…まず、どんな感じなの??里親になるの難しそう…など少しでも「知りたい」「聞いてみたい」と言う方への新米里親奮闘記です。
現在里子のTちゃんは5歳の女の子です。
Tちゃんは非常に活発で身体も大きく明るい子で、優しい人が大好きです。
でも、そう感じれる様になったのも本当に、ここ最近の話です。
3歳で委託が決まりTちゃんとの交流が始まりました。乳児院での初日、何かを察したのか、思いもよらず1番最初に私の元に駆け寄って来てくれました。
職員さんからは、まだ私が里親になる人だとは言ってません。との事でした。
ドキドキの第一声。
私のエプロンのボタンを見て
「コレヒックリカエシテ〜〜。」と言う、どこか拍子抜けしたTちゃんワールドに、初日でビクついていた私は思わずホッコリした事を覚えています。
コロナの影響で交流が何度も延期になった事もあり、この日が待ち遠しくて、里親として初めての作業に喜びを感じました。
Tちゃんのホッコリ対応も相まって、なんだか幸せな感覚でいました。数日後、ジェットコースターさながら急降下するとも知らずに…。
乳児院での子供達は生活リズムを覚えて行くよう時間が管理されています。
起床→身支度→朝食→遊び…と言った具合です。
何度目かの交流時、お昼寝前のTちゃんと偶然2人きりになる場面がありました。
お昼寝前にはトイレに行くのですが、Tちゃんは嫌がります。まだオムツのTちゃんは交換しなければなりません。他の子供達はすでにお昼寝を始めています。Tちゃんにも早くお昼寝をしてもらおうと、オムツの交換を促した私の右腕に爪を立てつねり、叩くのです。
ビックリして「痛たたたー💦」と言う私には目もくれず、今度は畳んであった洗濯物やオムツ、洗面器などなど、手当たり次第に私に投げつけてきます。最後は寝そべりキックで大暴れ。
柔らかい気持ちになっていた私には、とてもショックでした。。。
今の今まで職員さんの言う事聞いてたのに…
2人きりになったことを見計らったのでしょうか。。。
そこでわたしは、軽く注意してしまったんです。。。
「洗濯物投げないで〜!」
「つねったら痛いよ〜!」
「蹴っ飛ばしたら痛い〜!ダメ〜!」
この対応は間違っていたのでしょうか。。。
Tちゃんは昼寝が嫌だと?泣いています。駆けつけた職員さんに、かくかくしかじか。
私が叱られました💦。
「まだ愛着関係が出来ていないのに、叱らないでください!」と。。。
まだ交流が始まったばかりなのに。
まだ家に委託されたわけでもないのに。
トイレ行こって言っただけなのに。
職員さんの言うことは聞くのに。
しまった…まだ私には叱る資格は無いのか。
え?!?!でも…まてよ…
ダメな事はダメな事。悪い事は悪いことだよね。でも…と堂々巡りです。
この日、早くも心は折れてしまい、半日で帰らせて頂きました。。。
翌日の乳児院に向かう足取りは重く、気持ちは暗ーくなった事をはっきり覚えています。
今思えばTちゃんの1番最初のお試し行動だったのかな?と思います。
里親講習で学んだ「試し行動」は、てっきり自宅に来てからだとばかり思っていた私にはまさに「不意打ち」でした。
こんなに早いタイミングで、乳児院交流中からお試し行動が始まるとは考えてはいなかったのです…。
私にとっては、出鼻をくじかれた様なかっこうとなりましたが、Tちゃんにとっては、職員さんや他の子供達の前では「平気な顔」「聞き分けいい子」をしているけれど、慣れない私にオムツ交換は不安だったのでしょうか…
それとも「まだお昼寝はしたくないんだ!!」
と、ほんとの気持ちをこの人にぶつけたらどうなるのか試してみたくなったのでしょうか…
初めて目にしたTちゃんの、その「変わり様」「別の顔」に驚きました。
真実はわかりませんが。
最後までお読みいただき、ありがとうございました♪
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