住民登録の転入手続きを行う際に、窓口に在学証明書※を提出してください。役所より就学通知書が発行されます。通知書に指定された学校に、在学証明書・就学通知書・教科書給与証明書※を持参し、転校手続きを行います。
※児童相談所からの書類に含まれています
小学1年生へ新入学の際に、措置費として入進学支度金が支給されます。入進学支度金では、ランドセルや制服、靴など、新入学に際し必要な学童用品を購入することができます。ランドセルは、メーカー等から里親会や福祉団体などに寄付がある場合がありますので、地域の団体に問い合わせてみてはいかがでしょうか。
入進学支度金は原則小学1年生に支給されますが、他学年でも、委託による転校で制服など実費がかかる場合は支給されることが多いです。児童相談所の担当職員に確認してみましょう。
小学校入学前に、就学時検診・入学説明会と少なくとも2回、学校に足を運ぶ機会があります(新型コロナウィルス対策のため、一部オンラインになっている学校もあります)。就学時検診では、短いながら先生と面接の時間を設けている学校が多いので、この機会に里親家庭であることを伝えてもいいかもしれません。
また、これ以外にも、直接学校に連絡することで、話し合いの機会を設けてくれる学校もあります。入学に際して、学校側と協議しておきたいことについては、別記事で紹介していますので、そちらも参考にしてください。
小学校入学にあたって、家庭の状況について書く「児童家庭調査票」、健康状態について書く「保健調査票」などの書類を提出することが求められます。調査票の名称や内容は学校によって異なりますが、里親の場合、以下のような点に注意して記入する必要があります。
①本人氏名:戸籍謄本通りに記入します
②家族構成・続柄:
家族構成欄には、入学する児童以外の家族全員の氏名を書きます。続柄は、子どもから見た関係になるので、養育里親の場合は、里父・里母になります。
③健康状態:
学校によっては、予防接種歴や保険証の番号を記入する場合があります。予防接種歴は、母子健康手帳に記載されています。しかし、子どもによっては母子健康手帳に記載がなかったり、母子健康手帳そのものがないこともあります。
里子が委託前にかかっていた小児科に確認するほか、公費負担の予防接種については接種記録が自治体に残っている可能性があります(予防接種法に、市町村及び都道府県知事は、予防接種の記録を5年間保存することとされています)。里子が委託前に住んでいた自治体から予防接種の記録を交付してもらうことができるかもしれませんので、児童相談所の担当者に確認してみてください。
◎参考元:武蔵野市・予防接種/よくある質問『予防接種の履歴を知る方法はありますか?』
④自由記入欄:
「学校に伝えておきたいこと」などの欄が設けられています。この欄で里親家庭であることや配慮してほしいことがあれば書いても良いでしょう。
ただ、この調査票は6年間使うことが多いようです。調査票は封筒に入れて、封筒ごと提出するなど、他の子の目に触れないような配慮をしている学校がほとんどですが、特に低学年の内は子ども自身が他の子に見せてしまう可能性もあります。その点も考慮の上、書くようにしましょう。
里子の中には、虐待などにより、小学校で初めて集団教育を受ける子もいます。里子がスムーズに学校生活になじめるようにするために、事前に進学予定の小学校に相談しておくことも大切です。
就学前の相談については。小学校に直接連絡するほか、公立の幼稚園や通園施設に在園の場合は、園や施設を通して、連絡してもらうことができる自治体もあります。今、通っている園や施設に確認してみてください。
ほか、自治体によっては、公立であっても通う小学校を選べたり、少人数で特色ある教育を行っている小規模特認校(学区外からでも通学可能)が設置されている場合があります。一度、お住まいの自治体のホームページ等で調べてみてはいかがでしょうか。
今回の記事に関連して、里親、里子だということ、誰にどこまで伝えるのだろう?問題について、まとめた記事も併せてご参考ください。
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