先日、ONE LOVEオンライン主催の映画会に参加し「育ててくれて、ありがとう」※1を鑑賞しました。映画とわが家の状況では共通する課題があり、それらを比べ、考えながら、引き込まれていきました。特に「真実告知」についての場面・・・。
ふと、一緒に生活しているHちゃんの「ライフストーリーワーク」を思い出しました。
そこで、今回は委託から3年が経過しているHちゃんの「ライフストーリーワーク」から私が学んだことや実践していることを共有します。
※「ライフストーリーワーク」について詳しくは「ライフストーリーワークとは?普及状況、方法を解説」をご覧ください。
映画の中で、幼児期の里子に真実告知をする場面がありました。その場面の次に、ママ友(里親)が真実告知を生活の中で折に触れて伝えていくやり方を家はしたい(している?台詞については正確ではないので、ニュアンスと捉えてください)と言っていました。
養育里親になる前、「真実告知」はとても深刻なもので、「実は・・・」と伝えるのは子どもが大きくなってからというイメージがありました。
しかし、自分が養育里親になり、幼児期から「知る」ことの大切さ、「子どもの権利」を守る重要性を学びました。
そして、里親子家庭の「真実告知」には『あなたを育てることを心から望んで家族に迎え入れたという真実』、この『真実』が含まれることを知り、感銘を受けました。
告知は真実を伝えるだけではなく、真実から現実にどうつなげるかという大切なステップだと私は受け止めました。映画の話に戻ると、わが家の実践はママ友が話している「生活の中で少しずつ真実を伝える」というやり方に近いのかな、と思いました。
「ライフストーリーワーク」を生活の中に、さりげなく取り入れることで繋がりを継続
一緒に生活を始めると、Hちゃんは「ライフストーリーワーク」の内容を確認することがありました。
答えるときに気をつけたことは繋がりを持たせることです。
この3年で、Hちゃんも成長しましたので、繋がりを意識しながら、現実に合わせて、ストーリーに色を添える作業は生活の中で行っています。
例えば、実母さんの現状に変化があったので、それを付け加えたなどです。お風呂に入りながら、「そう言えば、ママ、元気だって」みたいに話をふり、「ママ、◯◯なんだって。」という感じに。
時々、Hちゃんからママに関することや生い立ちについて尋ねてくることもあります。
質問には『真実であること』をベースに、Hちゃんが受け入れやすい言葉で答えるようにしています。
【答えに困る質問】
本当にHちゃんに伝えるべきなのかどうかという『真実』については、「聞いてみるね」と、その場では答えません。私は、まず、里親支援専門員さんに相談して、アドバイスを受けてから、答えるようにしています。
自分以外の第3者と情報を共有し、里子を支援することはとても大切だと感じています。
まだHちゃんが『真実告知』の部分で大きな不安や困難を抱えている様子はありませんが、大きくなるにつれ変化があるかもしれません。この先を案じながらも・・・・今、里親子で築いている『ストーリー』がHちゃんの健やかな成長に繋がってくれますようにと願いつつ・・・毎日をenjoyしていきたいです!
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